兼松春奈 1年間の留学を振り返って。

昨年8月からアイオワ州のGraceland Universityに留学していた兼松春奈です。私は約1年で日本へ帰国し、今は日本の大学に復学しています。この1年を思い返してみると本当に短く、充実した日々でした。その中でも私が大変だったと感じたことを書きます。

一つ目はやはり言語面です。アメリカへ行った当初はまったく話せず、聞くことも出来ない状態でした。初めの1ヶ月くらいは英語を聞くことも嫌になってしまうほどでした。サッカー部の仲間が声をかけてくれるのですが、理解出来ないまま、yesと言い返すだけでした。なんとなく英語がわかるようになってくるとスペイン語を聞くことが億劫になりました。私のチームメイトは半分くらいが南アメリカから来た学生でやはりみんな母語で会話をします。そうなると私はまったく理解できませんでした。それでも英語で話せるようになってくると嬉しかったです。

二つ目は授業です。英語の授業に週3度通っていましたが、そこでもほとんどの学生がスペイン語を話せるため、英語の授業でしたが、スペイン語が飛び交っている状態でした。英語の授業以外は教育学を専攻していました。アメリカの絵本についての授業を取っていました。この授業の中で一番印象に残っているのが、先生が第二次世界大戦中の日本の動物園について書かれた絵本を紹介したことです。内容は戦争のため、東京の上野動物園の動物を殺さなければならず、特にゾウは賢く、毒などでは殺せず、最後は餓死させてしまうという話です。この話を小学校の時に習ったと先生に伝えると詳しく話をしてほしいと言われ、クラスで発表しました。周りの学生は驚いた様子でした。ほとんど授業を理解していない私でしたが、このように先生達が助けてくださり、単位をすべて取ることが出来ました。

三つ目は私の性格です。私はとても人見知りで恥ずかしがり屋なため、最初英語も話せないなか、友達を作ることが大変でした。しかし英語が話せなくてもおかしなこと(例えばシャツをインして上げパンで走ってみたりだとか)をしているうちにみんなが私のことと認めてくれて自然と打ち解けていきました。

日本へ帰ってきて一番言われることがとても積極的になったということです。たぶん自分に自信がついたのだと思います。1年でアメリカ生活を終えてしまったのはとても残念なことですが、日本でも自分らしくアメリカで学んだことを活かし、頑張っていきたいです。
最後に私が留学することにおいて力を貸してくださったみなさんに感謝しています。