直美卒業!〜1年で学士取得の裏側〜

マサチューセッツ州のAmerican International College(NCAA Div.2)に所属している野田直美です。
私は先日AIC から第二学士号を頂くことができました。今回は、一年で卒業に至ることができた過程について紹介します。

アメリカでは9月〜翌年の5月がアカデミックイヤーとされています。
私は日本の大学を卒業してAIC編入し、コーチの協力もあり、AICでは運よく日本の大学からの単位をうまく移行させていただくことができ、1年で卒業という形になりました。
しかし、1年で終えるために、それなりに負荷を負わなくてはなりませんでした。私がしたことは1年の初めに卒業までどれだけの単位が必要か詳細を把握し、アメリカで普通大抵の学生が各学期に取る授業数は4つのところを、Fall Semesterに5つ、そして今学期Spring Semesterに6つの授業を履修するという決断をしました。日本の大学と違い、大量の課題、そして英語の理解が必要で留学一年目の私にとっては毎日スクールワークをこなすことに必死でした。授業自体、やっていることはさほど難しくはありませんが、AICではサッカーがオフシーズンとなる今学期(Spring Semester)も約週5日ほどトレーニングなどの活動があったので、限られた時間の中で課題を仕上げたり、予習をするなど、毎日時間が足りないと思うくらいでした。私は英語がまだまだで、授業で教授が言っていることをきちんと理解できているわけではないので、予測から理解に持って行けるよう、自分である程度背景知識となるものを持っていることが大切だと痛感しました。サッカーのシーズンであるFall Semesterに比べたら勉強に割くことのできる時間はあるものの、それでもなお週に約5回ほどチームでのトレーニングやフットサルなどがあったため、授業のない土日は勉強の遅れを取り戻したり、予習を行うのにとても貴重な時間でした。
今学期履修したクラスで最も時間を取られたものは、毎週の授業で2日後の授業までに1ページぎっしり小さな英語の文字で埋められたテキスト、30ページものリーディングの宿題が毎回出て、2日後にその範囲のテストを受けるというクラスでした。英語に苦戦している私にとって、これほどハードなものはありませんでした!!!さらにはこちらではおなじみのプレゼンテーションの課題(プレゼンテーションの内容依然に英語を暗記しなくてはいけないので)、何度も英語を話す練習をしたのは言うまでもありません。笑
また、今学期初めに問題もありました。一つ目は履修しなくてはいけない科目が今学期提供されないということ。そこで教授に掛け合い、Independent classとして教授の空き時間に1対1で授業を行ってもらうことをしました。二つ目は、今学期にもう一単位履修しなくては、卒業が認められないということでした。アメリカの大学では履修する単位数によって支払わなくてはならに金額が異なり、もう一単位とった場合、私の奨学金でカバーされている範囲からは超えてしまうため、自分で20万超を払わなくては履修できない、かつ、今学期に7単位の履修になる。これにはアドバイザー(AICには各生徒に一人そのメジャーの教授がアカデミックアドバイザーとして単位の履修に関して助けてくれます。)も、さすがに「不可能だよ」という感じで、何か道はないかと考えた結果、日本ですでに履修した科目とAICで私が履修しなくてはいけない科目で被っているものがないかCourse Catalog(シラバス)を読み込み、勉強内容が同じ科目のシラバスを英語に訳し、単位を移行を認めてもらうという手段をとりました。学長や学部長、アカデミックの部門を総括する人やインターナショナルの生徒の単位の移行を総括している人など、何人もの人にこの複雑なことを、たどたどしい英語で説明したことも私にとっては一つの関門でした。実際にはAICで第二学士号を取得するのは私が初めてで前例がなかったため、どこからも確実な情報が得られないなか手探りでやっていたので、一度前に進んだ話がいろんなとこでいったりきたりして、逐一説明しなければならなく、大変でした。実際に学長やその秘書に何度も掛け合ったことや、アドバイザーや色んな方の協力もあり、晴れて単位も認められ、先日卒業に至ることができました。
また、こちらの学業においては、日本よりも、各クラスごとにどの課題がどれだけの割合でFinal Gradeに響くのかということも細かく決められていて、何をどれだけすれば、どれだけの成績を収められるのかを前もって把握できるので、スクールワークに取り組む際は、戦略的に行うことが大切だと思いました。
しかし、それ以上に1年かけて私をサポートして下さったチューターや教授、クラスメイト、英語を教えてくれたルームメイト、チームメイトなど、周りの皆のサポートがあったからというのは言うまでもありません。自分が頑張ったというよりも何より、“沢山助けてもらった”というのが正直な感想です。こっちに来て改めて思ったことは、“自分1人でできることなんて何もない”というくらいですので笑。
こちらに来た時、皆の言っている英語は理解できない(オーストラリア人の話す英語をスペイン語だと認識したほどでした笑)、話せない、といった状況、で、インターナショナルアドバイザーに「最初来た時はこの子は学業やっていけるのか心配だったよ」と言われ(後に話されましたが。笑)、納められた成績や、卒業できたことにはみなびっくり!という感じでした。
1年を終えてみて、こちらでは、自分から何かしら手を伸ばせば、助けてくれる人が現れたり、チャンスを提供してもらえたり、サポートしてもらう環境を与えてもらえたり、自ら動けば何かしら状況を変えることができるということを、経験できたような気がします。
卒業式自体は、自分がハリーポッターの世界にいるような感覚でした笑。1年で卒業だったため、それほど「卒業!!」という感覚はありませんでしたが、次学期からはMBA過程に進むので、あと2年後に、もっと「卒業!!」という達成感を持てるよう、サッカーに学業に、こちらで自分がやるべきことへのモチベーションが持てました。(^^)


今、私はOklahomaのTulsaというところのクラブチームにサマーリーグに参加しに来ています。新しい環境に身を置いたことで、コーチの言っていることや、チームメイトと会話をすること、初めてこちらにきた去年の8月よりも、少しですがでも確実にできることが少し増えているのを実感することもできました。(^^) チームメイトと一つの家をシェアしていますが、ポルトガル語スペイン語、英語が飛び交い、AICでは経験できないこともたくさんあります。練習は朝の走りや夜練などハードですが、ここでも今自分にできることをやっていこうと思います。サマーリーグはもちろんですが、ここで次のシーズンに向けたいい準備ができたらいいなと思っています。