めいみのレポート。AIC卒業おめでとう!大学院でも頑張れ!

こんにちは、American International College(AIC)を心理学のコースで12/8に卒業した友近萌美です。2012年の春からアメリカに渡り、およそ3年半の大学生活を送りました。大学はマサチューセッツ州スプリングフィールドというタウンにあります。AICに来る前は、群馬県にある関東学園大学(関学)に二年間通っていました。
簡潔に私のアメリカ生活をまとめると、始まりはブリッジツアー中にAICとのゲーム後に大学の監督にオファーをいただいたことです。英語力の0であった私に出された条件は、TOEFLは免除、その代わりに新学期までの5ヶ月間現地での英語学校に通う事でした。通常TOEFLでしっかりとした英語力を表現出来ない限りアメリカの大学に通う事は出来ないので、私はラッキーの代表例として挙げられると思います(笑)。それはさておき、話をもらった際、ツアー終了予定は3月の終わり、新学期まではちょうど5ヶ月、ということで可能な限り早く旅立つことになり、ツアー終了後にはビザを取り、二週間後の四月には渡米し英語学校に通い始めました。

余談になりますが、アメリカ行きの経緯を聞かれる際にこの話をすると沢山の方から”すごい決断力あるよね”という反応を頂きます。ですが、私の視点から言うと、もちろん周りの方の後押しもあっての結果ですがノリと勢いです。ツアーではサッカーだけでなく観光や色々な人との出会いがあったので、それをきっかけに当時の自分、将来の自分について対する考え方がもっとポジティブになりました 。そしてツアー中は英語を喋れなくても特に問題もなく楽しい思い出しかなかったので、”アメリカに行く=楽しい”という事しか頭になく、何かを心配する事さえ考えていませんでした。それに加え、関学で色々悩んでいたので私には、渡米が自分の人生を大きく変えるチャンスだという思いが強く残りました 。

アメリカで過ごした3年半は毎日時間が飛ぶように過ぎて行きました。時間の流れの早さに未だに大学を卒業したという実感がありません、それでも全ての瞬間が濃密で一生忘れる事はないと思います。英語学校に5ヶ月間通ったとはいえ、最初の1年目は自分の英語力のなさに様々な面で苦しみました。授業を理解する事、教科書を読む事、相手の言っている事を理解する事、自分の意思を伝える事、全てが不自由でした。さらに勉強の仕方さえ分からなかったので容量も悪くいくつかのクラスを落としそうになりました。それでもチームメイトや教授、学校の指導教員の方々に助けて頂きなんとかクラスをパスする事が出来ました。二年目、課題やテストの多さと毎日葛藤の日々で寝不足の日が続きましたけれども、英語能力の成長に加えて 、勉強方法の上達、コミュニケーション能力の向上もあったので、前年と比べて学校生活を少しだけ楽しめるようになりました。三年目、学年が上がることで、それぞれのクラスから出される課題の多さやテストの難しさも上がりました。前年同様に寝不足の日々が続きましたが、なんとか一年を無事に過ごす事が出来ました。そして、この年は光栄な事に、今までの努力を表彰され、カレッジスチューデントの見本として認められる生徒だけに送られる賞状を頂きました。四年目は、いくつかのクラスに苦労する事はありましたが、以前までの年と比べて学校の課題に追われる日々ではなくなりました。四年生としての必須のクラスはやはり簡単ではありませんでしたが、自分の見識や視野を広げてくれたと思います。

サッカーに関しても4シーズンを通して沢山の経験をし、選手として成長しました。一年目はレギュラーシーズンのカンファレンス優勝、プレーオフ一回戦敗退。二年目は全米ベスト4、三年目はレギュラーシーズン7位、四年目はレギュラーシーズン3位、プレーオフ一回戦敗退。チーム成績としては良いシーズン悪いシーズン両方を経験しました。個人的には一年目、二年目、三年目は苦労の年でした。一年目はアメリカ人の荒いプレーに思うようにプレーさせてもらえず、学校の課題に追われる寝不足の日々により身体が重く、プレーをするのがやっとでした。二年目は寝不足のコンディションに加えて自分のパフォーマンスの安定のしなさに試合にスタメンとして出られることが減り、悩みました。三年目は自分のパフォーマンスの質は上がりましたが、チームとしてのまとまりは最悪でした。プレー中にもめる事も多々あり、そのチームの関係がシーズンの結果としても出ました。四年目は前年の経験も含め、自分の最後のシーズンということもあり、必ずいい結果を出して終わる事を誓いました。今までの自分はチームミーティングや練習中に話す事をほとんどしませんでしたが、この年は良い事に関しても悪い事に関しても自分の意見を伝え、チームメイトとのコミュニケーションを大切にし、とにかく関わり続けました。四年生同士の関係もよく、みんながそれぞれの役割を持っていたのでチームとしてのまとまりは前年とは全く違ったものでした。個人的には最後のシーズンを通して、責任感、リーダーシップ、客観的な視点、その他にも選手として自分の強み、弱み、様々な事を学びました。

そして大学生生活最後の1ヶ月、ブリッジ発のプレーヤーとしては初(多分最初で最後。笑)の大学ラグビーのデビューもしました。怪我人続出によるため試合さえも出来ないほどの人数になったラグビーチームの助人プレーヤーとして、自分ともう一人の四年生がサッカーチームから駆り出されました(サッカーのシーズンも終わっており、四年生はもう大学生としてのサッカーキャリアは終わってしまったので四年生だけでした)。人生初の、しかし三日後には全米だかカンファレンスだかのベスト8をかけた試合があり、ルールさえも分からないまま出場しました。今でも忘れはしない前半15分 、人生初タックルは自分より縦にも横にも遥かに大きい黒人、二、三人を突破して自分の方に向かって突っ込んで来たときはその場にいる事を後悔しました。一瞬家族の事も思い出しました。しかし逃げる事も出来ないので足だけでも止めようとタックルをしに行ったところ右腕1つでやられ、次の瞬間には地面が 目の前にありました。見事に一発目のタックルは失敗に終わりました。しかしそのあとは奇跡が起きたのか、二度タックルをする場面があり、その両方で相手を地面に倒す事が出来ました(もちろん相手はあの黒人ではありません)。そしてAICの 中心プレーヤーはもちろんレベルが高いため、次々と得点を重ねて行き結果、一試合目は勝ちました。しかし準決勝で負けてしまったためベスト4で終わりました。わずか二週間ほどの助人でしたが、自分の役目もなんだかんだ果たせたので安心しました。なにより、ラグビーの楽しさにハマりました。それに、大学でのサッカープレーヤーとしての キャリアはもう終わってしまったため、来年の春学期に卒業までの4ヶ月間、7人制のラグビーをする事に決めました。予想しない事が次々に起こるアメリカ生活ですが、その時の自分にとって最前(チャレンジ)であろうものをどんどん選んでいこうと思います。笑

大学は今月で卒業しましたが、来年の春からはAICの大学院に通い、心理学を学ぶ予定です。これまでのアメリカ生活を振り返って、自分がここまで来られたのは間違いなくブリッジツアー(現在も)お世話になっているミーミやカナピーを始め、これまで私のアメリカ生活で関わって来た全ての人たちのおかげです。感謝の気持ちを伝えても伝えきれないくらい、私の人生にここまで影響を与えてくれた事に感謝します。春にはブリッジツアーで現地スタッフとして参加させて頂きます。その時にはツアーの参加者の方々には楽しんでもらえるよう、そして自分がツアーを通して色んな刺激を受けたように、色んなものを観て聞いて、感じてもらえたらなと思います。それじゃあ、みなさんアメリカで待ってまーす。