めいみの感想文です

 卒業式を終えてから早一ヶ月、これまでの4年間を振り返ると沢山という言葉では言い表せないくらい様々なことがありました。それでもアメリカに1人で渡った日を今でも鮮明に覚えています。何も考えずに、何も知らないまま、何とかなると何故か自信満々に決めた留学。
 お馴染みの通り、英語の関係代名詞も分からず、最初の学期のGPA(評定平均)の低さで部活が停止になりそうになった過去もあります。プロフェッサーの中には誰がめいみを大学に入れたんだとまで言ってくる人もいました。それでも色んな方に支えられ、助けられ、無事に4年間で一つも単位を落とさずに卒業式の日を迎えることが出来ました。
部活も最初の2年は苦しみました。自分を信じることが出来ず、不安定なパフォーマンスが続き、レギュラーから外れる時期も多々ありました。3年目は落ち着いたものの、チームとしてのケミストリーは最悪でプレーオフにも進めず、短いシーズンで終わってしまいました。それでも沢山の人との出会いを通して自分を信じること、自分を通すことを学び、4年目はキャプテンという肩書きがなくてもチームの中心的存在としてプレーヤー達を引っ張っていくことが出来ました。

 今までは黙ったまま付いて行き、意見をみんなの前で言うこともなく、無難な立場を常に取り続けていた自分が、留学生活を通して積極的で責任を持つような立場を自分からとっていくようになったのが自分自身でも分かります。
プライベートライフの方も自分の言いたいことが言えるようになるにつれ、行動や言動にも自信が持てるようになり、チームメイトや友達とも深い話ができるようになり、段々と友達の輪も広がっていきました。個人的には黒人系やラテン系、島出身系の子達とよくつるんでいたので仕草、言動や行動、パーティーの仕方はそっちよりにアメリカナイズされたと思います。笑

 今年の1月からは大学院に通い始め、最初の学期はオールAの成績で終えることが出来ました。このまま予定通りに通い続ければ来年の5月には大学院も卒業することが出来ます。けれども、プロのサッカー選手になるいう子供の頃からの夢、それを実現するためにサッカーでのチャレンジを続けることにしました。
 実は、5/1-7までフランスのニムという2部のチームにトライアウトに行っていました。計3日間の練習参加を終えて監督と話をした結果、外国人枠で取ってくれるということになり、VISAや契約の関係が何事もなくいけば、今年の8月にはフランスにまた戻り9月からプレーできるという話になりました。そして今年の夏はかなぴー、ブリッジツアー中に知り合ったサラというスペイン人の子の助けをもらいNY Magicでプレーすることになりました。
 これまでの4年間もそうでしたが、今学期は色んな人との繋がり、助けがなければ何も出来てませんでした。去年の12月に寮を出た後、1月から5月までのアパートメントを探していましたが全く見つからず、冬休み後アメリカに帰ってくるときは住むところさえありませんでした。そんな時4人目の子供として住む場所、食べ物、全てを無償で引き受けてくれた友達のファミリー。学校の食事プランもなかった自分に"私がいる時はいつでも来なさい"と毎日顔パスで食堂に忍び込ませてくれたキャッシャーのシンディー。シンディーがいない時は食べ物を食堂から盗んできてくれた友達。NCAAのルールの関係で春学期さえのエリジビリティーも失い、ゲームをチームの一員としてプレー出来なかった自分に周辺地域で開催されるトーナメントに何度も連れて行ってくれたアシスタントコーチ。疲れた時にいつでも寮に泊まらせてくれた友達。キャンパスポリスに捕まった時かばってくれた友達。バースデーウィーケンドにストリップクラブに連れて行ってくれた友達。バースデーだから良くしてくれとストリッパーに頼み込んでいた姿を今でも覚えています。

みんながいなければ今の自分はいません。こんなに幸せな生活を送ることは出来ていませんでした。そして何の疑いもなく自分のことを信じてくれている人たち。夢を追い続けろ、と立ち止まりそうになっていた自分をまた前を向かせてくれました。みんな自分の宝物です。お金で買うことのできない、大切なみんなとの繋がり、これがこの4年間で得た自分の財産です。

また9月からは全く知らない新天地での生活、フランス語も全く知らないので多分大変だと思います。だけどアメリカで何とかなったので大丈夫でしょう。フランスでの新生活まであと3カ月、自分でできる限りの準備はしていきます。ハクナマタタ。新しい生活にワクワクします。