野田直美(留学1年目)

今年の8月からMassachusetts州のAmerican International Collegeに留学している野田直美です。
こっちに来て4か月が経ちましたが、本当に4か月?というくらいこっちに来てからは毎日が全く新しいこと、新たに発見することなどの連続で、さらには英語を理解できずわからないまま進んでいくことについていくことが必至だったので、一日が30時間あればいいのにと切実に思うほど、毎日があっという間でした。ここでは、留学生活最初の4か月間の中で感じたアメリカでの”サッカー”この4か月を通して強く感じた“感謝”の気持ちについて書きたいと思います。
まずアメリカでのサッカーについて。プレシーズンが始まるまで日本にいる間は夏前にコーチから送られてきたwork out メニューをこなし、走り込みをしたり筋トレをしたり、さらにTOEFLのスコアをクリアするために英語の勉強に必至でした。TOEFLの基準点をクリアしたにも関わらず、チームに合流した当初のプレシーズンは、コーチやチームメイトの言っている英語が早く、アクセントも様々で、ほとんど聞き取れず、自分自身も英語を話すことができず、今振り返ると大変だったと思います。“今振り返ると”というのは、当初はわからなすぎたため、何がわからなくどう大変かなのかさえわかっていなかったからです。(笑)私の学校のコーチは一度も同じ練習メニューを行いませんでした。英語がわからないため、日本でいた時以上に練習メニューの意図やポイントを考えたり察知したり、理解しようとすることに毎回必至でした。逆にいえばそういったことが英語がわからないために自然とできていたことはプラスに思います(厳しい環境に身を置くことで自然と適応化していくというか)。しかし、初めてのシーズンは英語がわからなく回りの状況が変化していくのについていこうとすることで精いっぱいだったというのが正直な感想です。けれど、ボールを蹴ったら、英語のできる、できないは関係なく、ひとつのゴールに向かうこと、“スポーツは国境を超える”ということを肌で実感することができサッカー、スポーツの素晴らしさを再認識できたことは嬉く思いました。
チームはインターナショルの選手とアメリカの選手が約半々で、7国の選手が集まり、本当に刺激がいっぱいでした。育ってきた文化もサッカーを学んできた環境も全く違うけれど、私のチームはコーチや選手、個人個人の距離が近く、お互いに鼓舞し合える、そして何よりもこのチームのために頑張りたいと思わせてくれるようなチームで、ポゼッションサッカーを軸にスピードのある攻撃で、周りのサポートもあり、レギュラーシーズンを優勝することができたんだと思います。個人的にはアメリカの大きな選手に、速くてパワーの強いサッカーに苦戦し、なかなか悔しい思いをしたシーズンとなりました。ここではフィジカル面で負けない倒れないといったことが大前提として求められることを強く感じます。また、体の大きさやパワーやスピードで劣る分、何か違った方法で自分の長所や特徴をはっきりと強調して生かしていかなくてはいけないということを強く感じました。練習や試合の中でほんの数回これだと感じることができたけれども、完全に体得できずに今シーズンが終わってしまったので、その点やフィジカル面の強化は来シーズンの課題になると思います。
生活面に関しては、授業では最初は教授の言っていることがわからず、毎授業をレコーダーに録音し、授業後時間を見つけてチューターのところへ持っていき、助けを得ながら理解し、さらには宿題が大量に出て、そちらもネイティブの人よりも膨大な時間を割かなくてはならず、シーズン中はサッカーと勉強との両立をしていく中で日本よりもタイムマネジメントをしっかり意識していかなければならなく、大変だったと思います。が、英語でのプレゼンテーションや期末試験を終えた時は、シーズンと同時並行で、学業面もすべて英語でやりきったんだ!というちょっとした達成感を早くも味わうことが出来ました。
また、こちらにきたばかりのころは生活についていくことに必至でホームシックになる余裕など全くありませんでした。学期終わりになると生活にも徐々に慣れてきて日本が恋しくて仕方なくなったりもしました(笑)。
この4か月を通して強く感じたことは、周りの方々への“感謝”の気持ちでした。こっちでは周りの人々が本当に親切な方ばかりで、沢山助けて頂きながらなんとかやってきたというのが正直なところだと思います。AICと出逢わせて下さった、かなぴー、みーみ、そしてサッカーだけに関わらず生活すべてにおいて沢山助けて下さり、成長する機会を与えて出さっているコーチやチームメイト、また学校の友達、私の勉強をサポートしてくださっている教授やチューターの方々、遠くからサポートしてくれている日本の家族や友達、本当に数えきれないくらい色んなところから多くの方々にサポートされて自分が今ここで毎日奮闘できていることに感謝の気持ちしかありません。
留学生活5か月目に突入する新年からは来シーズンに向け準備をしつつ、英語にサッカーにこれからまた新たな発見ができるであろうことへの期待でいっぱいです。