2013年アメリカ女子プロサッカーリーグ開幕

せっかくアメリカにいるので、アメリカの女子サッカー情報をできる範囲で発信していこうかと思いました。
今回が第1弾です。

先月の11月23日。2013年にアメリカで歴代3回目となる女子プロサッカーリーグが開幕する。という発表がありました。
アメリカでは今までに2つのプロサッカーリーグが立ち上がっては、財政難のために存続できなくなり閉鎖になってきました。
(Women's United Soccer Association 2000-2003, Women's Professional Soccer 2007-2012)

これらの2つのリーグの反省を活かし、今回発表された3代目の女子プロサッカーリーグはアメリカ、カナダ、メキシコの3つの国のサッカー協会が手を取り、ユニークな形をとるようです。
今回のプロリーグは今までの2つとは違い、経済的支出を抑えながら持続可能なリーグを作って行くことに重点が置かれています。
チームは全部で8チーム。ボストン、シカゴ、カンザスシティー、ニュージャージーポートランド、シアトル、ニューヨーク、ワシントンにそれぞれチームが置かれます。
各国のサッカー協会がそれぞれの代表選手(アメリカが24選手、カナダが16選手、メキシコが12選手)に給料を支払うという形を取り、財政的支援をします。
さらには、個人的な投資家を募り、1チーム最高で7人までの選手が給料をもらってプレーすることができる形を目指すそうです。残りの選手は大学院に通ったりパートタイムとしてチームで働いたりしながらチームに参加できるように話が進められています。

2015年にカナダのモントリオールで開催される女子ワールドカップに向け、選手が一番力を伸ばせる環境はハイレベルのリーグの中で戦うことであり、その意見が一致したカナダとメキシコと手を組んで、3代目となるプロリーグが2013年に開催する運びとなったそうです。しかしながら、アメリカ国内では、代表選手のみに給料が支払われるというのは、代表強化にはつながるが、果たしてアメリカの女子サッカー全体の発展を考えたらどうなのか?という声も上がっているそうです。

ロンドン五輪アメリカが優勝したものの、2012年のWPS閉鎖から女子サッカーの流れはヨーロッパに流れつつありますが、新たにスタートする新しい形のプロリーグがどのように発展して、アメリカの女子サッカーを進化させて行くのか、、、、楽しみなところです。

参考資料
http://www.huffingtonpost.com/2012/11/22/womens-soccer-league-professional-launch_n_2175408.html
http://www.usatoday.com/story/sports/soccer/2012/11/21/new-womens-soccer-league-to-debut-next-year/1720343/

あや