友近萌美 Summer Season in Massachusetts (留学1年目)

今年の9月からMassachusetts州(MA)のAmerican International College(AIC)という大学に1年生として留学することになった友近萌美です。
私も唯子と同じように今年のブリッジツアーに参加し、その際にAICから留学の話を頂いて、留学することになりました。

私は4月の中旬に渡米し、それから同じMA内のNorthamptonという町にホームステイをしながら語学学校に通い英語を勉強しました。
学校には国籍、年代も様々な人たちがいて、スタッフの人も生徒の人たちもみんな仲が良いアットホームで家族みたいな雰囲気です。
初めは英語に慣れることで精一杯でしたが、慣れてくると授業中や授業後の友達との会話、遊ぶ時間を通して、他国の文化や週間、性格など新しい発見をすることができました。最初は考え方や性格の違いに一歩引いてしまったこともありましたが、それが国によって性格が違うんだなと自分の中で整理されてくると、それが楽しくなって国による文化の違いなどをもっと知りたいと思うようになりました。

これは、チベット出身の男性の友達の話です。チベットは中国の一部ですが、広大な土地を持っていて独自の文化も言葉も持っています。しかし中国の一部である為彼らは中国語も覚えるらしいので、彼を含め大人はチベットの言葉も中国の言葉も使えるそうです。しかし、今はチベットの言葉を子供達に学校で教えることができなくなってしまい、教えられるのは中国語だけらしく"チベッタンなのに今の子供達はチベットの言葉が話せない。"と悲しそうに話していました。

今まで、自分の中で語学を学ぶということは"ただ新しい言葉を話したり聞いたりすることができるようになる"というイメージでしたが、今は"言語の背景にある歴史や文化を知ること、さらにそれについて考えさせられる"という見方に変わりました。



サッカーに関しても、とても多くのことを学ぶことが出来ました。
私は夏の間、New England MutinyというWPSL所属のチームとアマチュアリーグ所属のチームを持っているチームの、アマチュアリーグの方で活動しました。
練習は主にConnecticut州の高校のグランドで火曜、木曜、金曜と行っていました。試合はシーズンが始まると水曜、土日のどちらかの週2回のペースでありました。アマチュアの方は大学生が半数と高校生、仕事を持った人など様々な人がいましたが、トップチームの方には冬はスイスでプレーして夏の間はアメリカに来てプレーするという人もいました。
この夏の間のサッカーを通して、サッカーの原点を改めて思い直すことができたと思います。日本でやっていた頃は、サッカーをプレーする時にまず考えることが崩すことでした。でも、アメリカの選手はいつでもゴールを奪うことを考えてプレーしていました。崩しやロングボール、スペースへのボールも全てゴールを決める為の過程にすぎないというか、ゴールに1番結びつきやすいプレーを選択してくるので、DFの時は、1つ1つのプレーに対して慎重に対処していかないといけないという意識が増しましたし、オフェンスに関しては自分自身もそういった選択を意識するようになり、プレーがシンプルになったように感じます。
シュートに関しても、少しでも隙間があればどこからでも打ちますし、例え距離があったとしても打てると思ったら迷わず打ってきます。そういった、ゴールに対する気持ち夏の間観て感じて、自分もそういった選手になってやると思いました。
そしてフィジカル面に関しても一瞬の加速やトップスピードがとても早く、身体的な部分では勝てないため、どうやって相手にスピードを出させないか、いかせないか、又はかわしていくか、などを考えてプレーすることを前以上に意識するようになりました。しかし、ボディコンタクトやボールを奪うこと、1対1に関しては身体、タイミングさえつかめれば決して身体の大きさで負けることはないという手応えはありました。

私が全体を通して観ることや判断、、、それらを忘れることがなければ、どんな相手でも、どんなに身体的な能力の差があったとしても、互角以上にやれる、と改めて思いました。日本とはまた異なるサッカーを体験したことで、今までは気づかなかった長所や短所、新しいこと、改めて大切な物を知ることができた夏でした。



ブリッジツアーからこの夏を通して、本当に沢山の経験と出会いをさせて頂きました。本当に全ての人に感謝します。沢山の人に支えられて出来たこの体験を大切にし、これから始まるアメリカでの大学生活を楽しみながら、頑張って行きたいと思います。もっともっと成長します。



友近萌美