野口亜弥 Summer Season in New York (留学3年目)

New York Magicで3年間プレーさせていただいています。
私は監督のNinoにサッカーを教わるのが大好きです。
アメリカでサッカーを続けたいと思う大きな理由の一つはNinoから学びたいことが沢山あるからだと思ってます。

New York という土地柄も手伝ってか、毎年、様々な国籍のプレーヤーが集まります。
年齢も経験もバラバラ。バックグラウンドもバラバラ。
聞いても覚えきれなくて、いつも何度も聞いてしまいます。。。(失礼です。)

毎年のように痛感するのですが、今年も痛感しました。
多様性の中で大切にしなければいけないこと。
「お互いの個性を尊重すること。感謝すること。」

監督のNinoは特にその点を上手くサッカーに応用させ、
最大限の力を発揮できるように戦術を組み立て、選手に適切な言葉をかけて行くのが上手いです。

そもそもサッカーと言っても学んできた国によってお互い持っている常識が違います。
ロングボールを多様して、ピッチを広く深く使うイギリスのサッカー観と、
ムーブメントから小さなオープンスペースを作り出し、ショートパスで組み立てる日本のサッカー観と、
堅実な守備からカウンターアタックでまず相手の背後を狙うイタリアのサッカー観と、
国によって、サッカー観が違います。
英語という同じ言語でコミュニケーションをとっていても、サッカー言語が違うからお互いの意図していることが理解しづらい。
その上で一人一人の選手の性格や、身体能力、スキルレベルによっても多様性は増していく。
などなど、、、深堀りしていけばしていくほど、面白くて、はまってしまいます。

ここまでいろんな人がいると、自分が自分らしいプレーをすることが求められるし、自分は自分らしくいていいんだと思えるのが非常に楽です。

リーグを通してNinoが私達選手に対して、「一人一人の持っているものがそれぞれ貴重で、その日の戦術によってどの選手のプレースタイルが必要なのかが変わる。だから、今日控えだからだといって落ち込まないで欲しい。」という声をずっとかけてくれていました。
サッカーの知識は然ることながら、ひとりひとりの選手への配慮や、高いリーダーシップに、本当に学ばせてもらうことが多い監督です。
マジックでサッカーが出来ることを幸せに感じ、3年目も無事に終えることができました。

NYマジックが所属するW-Leagueはマネジメントの観点からも、リーグに参加するためにハイレベルなスタンダードが要求されています。
自分がプレーできている裏側で、惜しみない努力をしてくれている人達がいるから、プレーできているのだということ。
何年経っても、今ある環境を決して当たり前だとは思わず、常に感謝の気持ちを忘れないようにしていきたいです。
そして、毎年少しでも、マジックの力になれる事柄が増えるように、サッカーも、英語も、勉強も、レベルアップできるように頑張りたいです。
まずは、また来年このチームでプレーできるように、学校に戻ってしっかりやっていきたいと思います。