大会初日

ベトナムvsイラン

大会初日の本日。AFCのカウントダウン規定があって、マッチコミッショナーの私は、第一試合キックオフ2時間前にスタジアムに到着(いかに私といえども、一応責任者だから、時間通りには行く)。3時間前には、会場責任者、メディア担当者は着いているはずなんだけど、私とリエゾン(いわゆるお付)TOTO(かわいいタイボーイ)しかいない。あとは、スタジアムの掃除の人と警備員のみ。どこの部屋をどう使うとか全くわからない。
90分前にはチームが着いてメンバー表を提出。インターネットで登録確認をして、スタートリストを作って、ロッカールームに、ADとユニフォームチェックに75分前に行くことになっている。90分前、チーム到着。しかし、会場責任者、タイサッカー協会の人は相変わらず、誰もいない。もちろん、インターネットもつながっていない。どういうこっちゃ?TOTOに、会場責任者に電話させると、今ホテルでランチを食べている、だと。何〜???すぐ会場に向かわさせろ===!!!とういことで、会場責任者、インターネット、メディア担当者到着が60分前。ばたばただ〜!!
スタートリストは作れず、とりあえず、ロッカールームに行く。1試合目は、チャイニーズタイペイ(台湾)とミャンマー。ADの名前と写真、そして、ユニフォームの名前を確認。慣れてない名前だけに、なかなか時間もかかる。選手たちも緊張した表情。チャイニーズタイペイの監督は、AFCのA級で一緒だったリサ。そして、アドバイザーは、去年筑波大学に留学していた呂さん。縁がある。ミャンマーの選手たちは、皆短髪。ホテルで見たとき、どっかの中学生の男子のチームが来たんだなと思ったくらい。チェックは遅れてしまったが、皆、協力的だった。
試合は15時、時間通りにキックオフ。何はともあれ、試合は始まった。日本の同じ年代の子らに比べると、プレーはかなり雑。パスもアバウトだし、大会1点目は、ミャンマーFW11番のロングキックがGKのミスで入ってしまったみたいな感じ。結局、ミャンマーが3-0で快勝。
1試合目のハーフタイムには、もう2試合目の90分前になってしまうので、一人しかいないマッチコミッショナーは、1試合目の後半はおのずと見れない。2試合目は、1次予選を勝ち抜いてきたイランとベトナム。ランキング的には5チームの中でも低いチーム同士の戦い。イランの選手は、宗教(イスラム教)上の理由により、身体の線を見せることはできない。へジャブと呼ばれるスカーフで頭を覆い、上はもちろん長袖。下は膝までのパンツ、そしてソックス。身体の線を見せないために、シャツも中には入れない。(FIFAのルールでは、シャツを中に入れなくちゃいけないという規定はない。日本が、きちんとした服装にということで、入れることを推奨しているだけ。実は入れなくても違反じゃない)ユニフォームチェックでは、マッチコミッショナーと第四の審判がロッカールームに行って、名前と共に、用具をチェック。ピアスやピンの確認のために、へジャブも取らせます。でも、男性のコーチがいる時は、絶対に脱がない。家族以外の男性の前では、へジャブは脱いではいけないのです。へジャブを取ると、ショートカットの子あり、ロングのかわいらしい子もいて、個性豊か。彼女たちはかなり陽気で、一人ひとりチェックで呼ばれる度に手をたたいて、歌を歌っている。頭を覆っている姿だけ見てるとあまりイメージできないけどね。ベトナムが後半立て続けに入れて3-0。しかし、イランもしぶとかった。4-2まで盛り返し、ロスタイムにあわや3点目?と思いきや辛うじてGKがキャッチした。負けたと言えども、イランにも、結構、運動能力高い子がいて、もう少し楽な格好をしたら、きっともっと身軽に動けるだろうに、、と思うけど、それは彼女らにはあまりありえないことなのかも。
試合が終わると、MCは記録をネット上のシステムに入れて、試合報告、レフェリーレポートを書いて、大会のウェブサイトに記録用紙を載せます。タイFAの人に、次回はちゃんと時間通りに来いと伝え(本当は3時間前なんだけど、2時間前で十分だと彼らは言うので、じゃあ絶対2時間前に来てと言った)、1日目は終了。