女性スポーツ発展の旅(インドネシア)

girlsoccer2008-09-22

「女性スポーツ発展のために」インドネシアに派遣されることになりました!とお知らせしてから、なが〜い月日が経ってしまいました(笑)。が、本当に貴重な経験だったので、是非みなさんに報告したいと思います。

今年の夏7月の終わりから8月はじめにかけての11日間、アメリカ政府の文化交流機関と民間のグループによる女性・少女スポーツ発展プロジェクトの一環として、インドネシアに派遣されました。今回の旅の主な目的は、1)地方3ヶ所をまわって、少女と身体障害者のためのスポーツ教室の視察をすること、2)スポーツセミナーにおいて、女性スポーツの発展(少女のためのスポーツ教室、スポーツマネジメント、スポーツ教育法等)について講演すること、3)政府関係者やアメリカ大使館を訪ねて、プロジェクトの報告をし、今後の課題を話し合うこと、でした。

インドネシアは、イスラム教徒が多く、その宗教、文化、伝統から、女性がスポーツに関わることへの壁は予想以上に高いものでした。地域には、貧しい人々もたくさんいて、貧しいというだけでもスポーツをしていくことに障害があるのに、プラス、女性であったり障害者であるということで、スポーツに関わることはとても難しいことです。その中でも、私の訪れたスポーツ教室では、多くの少女たちが笑顔いっぱいで体を動かすことを楽しんでいました。今回その3ヶ所のスポーツ教室で合計で約500人の少女(+お母さんたち、身体障害者の方々)がスポーツを楽しむことができました。残念ながら、インドネシアでは、サッカーは、男性のスポーツとして認識が強すぎで、少女たちがもっと気楽に楽しめる、バトミントンやダンスが選ばれていました。アメリカや日本のように、少女たちが自由にスポーツを楽しむまでには、長い長い道のりですが、このように、少しずつ出来ることから始めていくことが大事なのだと感じました。そして、インドネシアの女性スポーツを少しずつでも発展していこうと活動している女性リーダーの方々と友達になることができ、今後もいろいろ情報を交換していけたらと思いました。旅の写真は、
http://www.itd-amherst.org/?p=photo_gallery (Indonesia Sport Initiative)
をクリックしてみてください。

今回の旅で、今ある自分の環境がいかに幸せであるかということを改めて認識したと同時に、女性スポーツ発展のために自分ができることを少しずつやっていこうと思ったのでした。セミナーでは、初めて通訳(英語>インドネシア語)を通じての講演に挑戦して、いい経験でした。今回、表向きは、自分がアドバイスをしたりすることが多かった中、実は、私が少女たちや関係者の方々から多くを教えてもらった旅でした。

かなぴーこと羽石架苗