マントホリヨーク大学サッカーチーム Spring Season終了

girlsoccer2008-04-28

かなぴーが去年の7月からマントホリヨーク大学の監督に就任して初めてのアカデミックイヤー(教育機関の一年:Fall & Spring Semester)が、後数週間で終了というところまで来ました。(ちなみにアメリカの大学はその後約3.5ヶ月の夏休みに入ります)

アメリカの大学サッカーシーズンは、メインシーズンが秋(8月末から11月はじめ)で、先日終了した春シーズン(3月から4月)は、試合数も少なく、どちらかというと筋トレやコンディショニング、個人技術の向上を主な目標として行います。マントホリヨーク大学のサッカーチームは、秋シーズンが終わった後、5人の4年生が引退し、6人の1年生が加わり、全く新しいチームとして再スタートをきりました。
秋シーズンは、就任直後で、私自身あまり余裕もなく分からないことも多いまま、次々と組まれている試合(週2試合ペース)をただ選手たちと懸命にこなしているというかんじで、選手一人一人をよく理解し、信頼関係を築くことに欠けていました。しかし、この春シーズンは、ゆったりとしたスケジュールの中で、私自身にも監督としての余裕や自信も出てきて、選手一人一人ととても良い信頼関係ができていることを実感しています。今更ながら、感じることは、選手一人一人本当に異なっていて、その分監督としてのアプローチの仕方も選手と同じ数だけ必要だということ。それも、心からのケアーと愛を持って選手を知ろうとし、話し合い、何気に一緒にいる時間を作っていくことで、自然とその選手に合ったコーチングの仕方が理解できてくるものだと感じてます。日本にいると、監督が言ったことに有無を言わずに選手たちが従うということが多いようですが、アメリカでは、もちろん最終的に判断を下すのは監督ですが、もっと監督と選手たちが近い関係にある気がします。選手たちは、監督に求めている知識や人間性がとても高く、本人たちがしっかり理解し納得できなければ、必ず話し合いの場所を持ちます。新しい提案もたくさん持ってきます。もしかしたら、それは、アメリカの大学生というよりも、マントホリヨーク大学という名門大学にいる学生の果てしない学習意欲の表れかもしれません。そんな風に監督と選手たちが近い関係にあり、お互いが学びあいながらも、その中には、リスペクト(尊重)とアプリシエーション(感謝)の気持ちや態度がいつも含まれています。求められている質の高さに(サッカーの知識、人間性、リーダーシップ、コミュニケーション能力。。など)良いプレッシャーを感じながらも、そういった関係が選手たちと築ける環境をとても幸せに思いながら仕事をしています。

現在のマントホリヨーク大学サッカーチームは、とても若いチームで、4年生が抜けた後、3年生は1人しかいなく、その選手は今アイルランドに留学中で6人の2年生と10人の1年生で構成されています。その中で、新しくキャプテンになった2人の2年生は持ち前のリーダーシップでチームをとてもよい方向に引っ張っていて、他の選手たちも本当に意識が高く、(もちろん、あちこちで小さな問題はありますが)監督としても文句の言いようがないという感じです。春シーズンの最終日には、学校の近くにある小さな山(というか丘?!)を走り(マウンテン ラン)その後みんなでアイスクリームを食べに行きました。天気も良く、楽しい一日でした(写真:選手たち)。