まちの感想文です(留学1年目)

今年八月からカンザス州にあるHesston Collegeに通っている兼松 万智です。私は二年前と今年の三月にあったブリッジツアーに参加し、今回の留学を決めました。アメリカに来て約四ヶ月。ただただがむしゃらに毎日必死でサッカーと勉強をしていたので、今振り返ればあっという間でしたが、この間に体験したことや、感じたことを書きたいと思います。

 最初に、言葉について。私は一度、短期間ですが留学経験があり簡単な会話なら聞き取ることができると思っていました。しかし、それは甘かったです。早口な人もいるし、声の高い人もいる。単語力もあるわけではないので、聞き取れても意味が分からないということもよくあります。また、HowやWhatできかれているのにYesやNoで返すということを何度もしました。答えたいのに答えられない。そんな時、手振りや身振りを使いました。チームメイトたちと話していると、私の身振りをあてるなぞなぞ大会みたいになりました。それに加えて、長い文章になると途中でちんぷんかんぷんになります。そんなときはすぐに、周りの人に質問します。ミーティング中なら、チームメイトに「監督はなにを話していたの?理解できなかった。」すると、「Ok!簡単に言うと…..」と笑顔で教えてくれました。けれども、たくさんの人で、みんなで会話しているときはまったく分かりません。まだまだ、勉強が足りません。

次にサッカーについて。私は高校を卒業した後、日本の大学で二年半プレーしていました。日本ではほぼ一年中練習や試合があり、それが普通だと思っていたのですがアメリカでは試合があるのはシーズン期間だけ。私のチームは八月から十月の三ヶ月間だけでした。チームメイトと初めて会って、その二週間後には試合が始まりました。監督の指示の理解、試合中のチームメイトとのコミュニケーション、足の速さとフィジカルの差。あげればきりがないほどできなくて悔しいものはたくさんありました。そんな時、落ち込んでいる私に「まち!Smileだよ!」「大丈夫?どうしたの?」と声をかけてくれ、抱きしめてくれるチームメイトたち。うまく伝えられない私にいつまでも付き合って話を聞いてくれるコーチや、ホワイトボードを持ってきてこれでみんなに説明しろと言ってくれる監督。シーズン中の三ヶ月間ほとんどずっと一緒にいて、本当に楽しかったです。最初はほとんど会話が通じず話すというより体でじゃれるというとこから始まった関係ですが、最近チームメイトと二人きりで夜中に何時間もサッカーのこと、お互いのこと、お互いの言葉や文化のことを話しました。その後、これだけ話せる関係になれていることに気づきとても嬉しかったです。

次にHesston Collegeでの生活について。Hesstonは全校生徒が約300人ほどのとても小さな大学でほとんどが学校の中にある寮に住んでいるので全員が顔見知りです。この学校の良いところは、生徒同士も先生と生徒も近いところだと思います。先生たちは当たり前のように、生徒の顔と名前を覚えています。また、Hesston は田舎なので遊ぶところがまったくありません。なので、どのクラブもホームゲームはたくさんの生徒が応援に行きます。試合の後に、話したことがない人から「まち!お疲れ!Good job!」と声をかけられた事は本当に嬉しかったです。わからない宿題は、テキストと鉛筆と辞書を持って寮の中をうろついていると誰かが教えてくれます。話したことのない子でも「ちょっと助けてくれない?」と言うと「Ok!」と教えてくれます。そこがHesston の一番良いところだと思います。

最後に、この四ヶ月で体験したことはほとんど人生で初めてのことばかりでした。楽しいことばかりではなく、辛いことも何度かありました。そのたびに、周りの人たちに助けられ過ごしてきました。アメリカにきて、日本にいた頃よりも自分のことを見つめなおす時間が増えました。そのおかげで色んなことを考えることができています。毎日部活とバイトに必死で、電車が数分遅れただけでイライラしていた自分が今は信じられません。初めてブリッジに参加したときは、まさか自分がサッカーを大学でも続けてアメリカでするなんてまったく考えていませんでした。ブリッジツアーに参加し、何人ものブリッジメンバーから話を聞くことができたので留学を真剣に考えて実行することができたのだと思います。留学するかどうか、とても悩みましたが今は来て良かったと思っています。日本に残っていたら絶対に経験できないことがここにはたくさんあります。私の留学のきっかけであるブリッジを運営してくださる、みーみ、かなぴー、あやさん、いつもありがとうございます。そして、悩んでいる私を崖から突き落とす勢いで背中を押してくれる母となんだかんだといつもアドバイスをくれる同じくブリッジでの留学経験者の姉など家族にはいつも感謝しています。
この冬は日本に帰らず、学校の隣の町でホームステイしています。冬休みをたっぷり楽しんだ後、学校にもどり春学期も全力で頑張りたいと思います。春学期はインドアサッカーが始まるので楽しみです。