作陽高校女子サッカー部アメリカ遠征【後半戦】

遠征も残すところ後2日になりました。

25日はゆっくりとした朝からスタート。11時の出発まで洗濯をしたり、タイムズスクエアに繰り出したりと近場で観光しながら体調も整えます。M&Mに行ったクラとマキが、買ったiPhoneケースを見せてくれました。M&Mかわいいでしょっ?!お土産買うのに最高です!

この日は2時からブルックリンセレクトとの試合に向けブルックリンの下の方へ。ブルックリン地域のユースプレーヤーと大学生選手の合同チームと戦いました。この試合のために芝生のフィールドと人口芝のフィールドを両方確保してくれており、芝生のコンディションを見てから人工芝のピッチを使わせていただきました。試合は30分×2本。試合は終始作陽高校が支配。アメリカはちょうどこの週末にlaybor dayという大きい週末があるのと、現在ユースのクラブチームはオフシーズン。高校サッカーはルールが厳しく今の期間は学校の顧問の先生がチーム外でプレーすることを許してくれないところもあるようで、こられると思っていた選手がこられなくなったりなど、作陽相手に戦えるいいメンバーを揃えるのが大変だったなか、メンバーを集めてくれました。アメリカの大学スポーツは多くのルールがありますが、高校サッカーやユースサッカーにも多くのルールがあるようです。シーズン制でスポーツを行うアメリカはオフシーズンは練習量もかなり減るのが特徴です。30分2本終了した後、フィールドを借りてそのまあクロスからのフィニッシュの練習、確認をしました。

試合・練習の後はこの日の試合をオーガナイズしてくれたブルックリンセレクトのコーチであるチャーリーさんがピザをごちそうしてくれました。日本にはない巨大ピザに感動!そのお店で生地から作っているピザなので味も最高でした!相手チームと同じ席になったミオとキミカは一生懸命英語でコミュニケーション。マキやクラ、ナツキも会話に加わって最後はとても仲良くなりました。アヤメが巨大ピザを何枚もおかわりするので、NYマジックのオーナーであるリンデラがBuuuutaaaa(ブタ)とニックネームを付けられて楽しそう。ブルックリンセレクトのチームから本当に暖かいWelcomの心のこもったおもてなしをしていただきました。

ピザの後は、ブロードウェイマンマミーア組とコーニーアイランドビーチ組の2手に別れます。2年生のりか、れいな、ななこ、やや大人しめ3年生のマキ、クラ、キミカ、ミオがゴピ監督とブロードウェイへ。元気な3年生6人、アヤメ、かなみ、なつき、まお、うい、イレイはマンハッタンから一番近いコーニーアイランドビーチに遊びに行くことになりました。ブルックリンセレクトとの試合会場がコーニーアイランドビーチに近かったのですが、NYマジックのリンデラとニノがここでも車を出して、連れて行ってくれました。

コーニーアイランド組は海でしっかり遊び、青春ど真ん中。「日本にいたら大西洋の海は入れないから貴重だよ。」と説明してはみたものの、そんなことを考える余裕もないくらい、楽しそうに無邪気に遊んでいました。ビーチの隣にある遊園地も満喫し余った乗り物ポイントは遊びに来ていた観光客の子供にあげてとっても喜んでもらいました。帰りの電車は疲れてみんな熟睡。アメリカ人は電車の中であまり寝ないので、とても気持ち良さそうに電車で寝る6人を不思議そうな顔で一般の方々は見ていました。マンハッタンについて、夜のブライアントパーク、タイムズスクエアを案内して解散。
マンマミーア組もブロードウェイの迫力と盛り上がりを十分に楽しめたようでした。英語がわからなくても楽しめるマンマミーア。歌って踊って、出待ちまでしてサインもゲットしていい思いでになったみたいで良かったです。

そして、ついに最終日がやってきてしまいました。この日は夕方18:00からロングアイランドにあるユースクラブチームEast Meadow SCと試合です。ホテル出発は12時。午前中は最後のタイムズスクエアでのお買い物タイムです。行き残しがないように朝からみんな活動的です。12時に全体で集合し、ブルックリンブリッジへ。アメリカ最古の木造吊り橋を渡りにブルックリンのダンボへ。なんといってもブルックリンから眺めることができるマンハッタンとブルックリンブリッジが綺麗。ブルックリンブリッジを渡ってマンハッタンに入り、豪華な建物でできている市役所と裁判所を写真で収めグランドセントラル駅へ。グランドセントラルの駅の近くにあるニューヨークの公立図書館は博物館かと思うほど綺麗な建物で美術品も多数展示されていました。図書館見学後は近くの日本食マーケットで試合前の軽食を購入しました。

3:30に待ち合わせで、この日はNYマジックのリンデラとニノがロングアイランドの試合会場まで車をだしてくれました。その前に、スーパーにより最後のお土産購入タイム。チョコやチュッパチャップス、クッキーなどを袋で購入。買い物が終わったら車に乗り込み出発です。ロングアイランドに到着し、フィールドに向かいます。綺麗な人工芝のフィールドが2面がゲートもなく解放されていました。アメリカでは、本当にどこに行っても綺麗な人工芝のフィールドでプレーすることができ、フィールドがなかったり、まだまだ土でやることも多い日本の高校生にとったら、アメリカの環境は素晴らしいのではないかと思います。作陽高校がアップをしている最中にEast Meadow SCの選手が続々と集まってきました。East Meadow SCは毎年多くの選手がディヴィジョン1の大学チームに進学しており、アメリカのユースナショナルチームにも選手を送っています。ロングアイランドのユースサッカークラブのなかではとても良いチームです。作陽も日本で同じような役割をする高校チームなので、日本とアメリカのU18年代の違いを見ることができる良い機会になったのではないでしょうか。試合は30分を3本行い結果は作陽がセットプレーから2点を奪い。2−0で勝利を収めました。East Meadow SCの選手たちは、なんといっても、身体が大きい。フィジカルが強い。スピードが速い。とこれぞアメリカ!という特徴。身長が作陽選手の2倍くらいありそうな勢いでした。日本の感覚でドリブルをしても足が伸びてきてひっかかる。ひっかからないように大きめにかわすと、次のタッチまでに時間がかかり2枚目のDFにひっかかる。GKが攻撃の時にラインをあげていると速攻の瞬間にハーフラインあたりからシュートを狙ってくる。日本のU18年代とは違った選手の特徴、サッカーのスタイルを体験することが出来ました。

試合後はなんと監督のゴピさんと作陽の選手ひとり一人に新品のユニホームとワッペンをいただきました。新品のサッカーボールもチームにと4ついただき、作陽高校がはるばるロングアイランドまで来てくれたことを歓迎してくれました。その後、3日間試合を見てきたNYマジックの監督ニノから今夜のMVPと優秀選手へNYマジックグッズをプレゼント。MVPのあやめと優秀選手のウイにはマジックユニホームが。監督ゴピさんからも2人指名してもらいマキとくらがマジックキャップを受け取りました。最後にニノから選手に一言。「今回のようにアメリカに来て違う国のサッカーを実際に見て体験することは素晴らしい機会である。それぞれサッカーが違う。質がいい。悪い。ではなくサッカーのスタイルが違う。それを若いうちに経験出来るたことはとても貴重な体験だ」コメントをもらいました。ニノは現役時代イタリアのASローマでプレーした後、ドイツ、スペイン、スイス、アメリカでプロ選手をしてきました。いろいろな国のサッカーを肌で感じているニノだからこそ言える一言だったのかなと思います。

マンハッタンに帰るバスの中では、みんな熟睡。夜11時ごろホテルに到着し、次の日の朝4時までパッキングに仮眠。

5時間後にまた集って、NYマジックのバンと車でJFK国際空港へ。本当にマジックには最後までお世話になりました。

無事にチェックインを済ませ、みんなとお別れ。最後に作陽選手ひとりひとりからのメッセージが書かれたTシャツをいただきました。
この時期にツアーを組んだのも、高校生チームを対称にお手伝いさせていただいたのもブリッジとして初めてでした。私自身も一から全てコーディネイトさせていただいたのは今回が初めての経験でした。至らない点も多々あり、作陽の選手たちの暖かさと監督のゴピさんのおおらかさで救われた部分も多かったです。いい経験ができた。楽しかったとメッセージに残してくれてありがとうございました。サッカーを通して外国に行き、いろいろな文化の違いを体験したことが今後のみんなのプラスになってくれたら幸いです。私も作陽のみんなとの今回の出会いをこれからも大切にしていきたいと思います。

岡山県まで長旅になると思いますが、気をつけて帰ってください!また会いましょう。

野口亜弥