作陽高校女子サッカー部アメリカ遠征【中盤編】

ケンタッキーからニューヨークに到着。
頼んでいたシャトルが1時間遅れて、空港で待ちぼうけ。やっとシャトルが来て、みんなで乗り込んでニューアーク空港からマンハッタンに。田舎のケンタッキーから大都会のニューヨークにやってきたので、シャトルの中は大盛り上がり。ニューアークからマンハッタンの奇麗な眺めを楽しみながら、ホテルがあるタイムズスクエアへ。タイムズスクエアの明るさ賑やかさ、派手さにみんな一気に目が覚めて写真をパシャパシャパシャパシャ。パシャ。

泊まるホテルはホテルカーター。タイムズスクエアのど真ん中にあるブリッジ馴染みのホテル。ニューヨークはコストを抑えるため、なるべく少ない部屋数でベッドシェアをする予定で予約を取っていたはずなのに、ホテルの手違いで、なんとどの部屋も4ベッドに。みんな悠々一人一つのベッドを確保できることに。ケンタッキーのモーテルに比べるとかなりのレベルアップ!!この日はチェックインを済ませ予定終了。その後監督ゴピさんとみんなの朝ご飯を買いにドラッグストアに。夜中12時をすぎているのに、レジには長い列ができていてさすがはニューヨークのど真ん中。タイムズスクエアです。

次の日の朝はみんな監督の部屋に集まって朝食。パン、ジャム、ジュース、ヨーグルトなど買ってきた食材をみんなで割り勘して食べました。8:15には練習に向けて出発。電車で30分ほどのウエストリバーパークで練習開始。と、思ったら、先約がいたため交渉開始。ニューヨークは無料で使える人工芝のフィールドがたくさんあるのですが、フィールドは先約がいたら交渉しなくてはいけません。全面を使える時間までは空いているスペースを利用してテクニック重視の練習。フィールど空いてからは、ロングキックやヘディング、セカンドボールを拾うトレーニングをして、ミニゲームへ。作陽の選手が声を掛け合いながらラインを上げ下げしている練習を見て、前にフィールドを使っていたお兄ちゃんたちは興味津々で面白そうでした。まるまる2時間の練習が終了。帰りはセントラルパークまで歩いていける距離だったので、セントラルパークの中を少し散策して地下鉄に乗りホテルに帰りました。

午後は観光まで約2時間弱ほど休憩&洗濯タイム。スタバに行ってwifiをゲットしたりみんなそれぞれ時間を過ごす。午後は観光とアメリカ男子のプロサッカーリーグMLSでプレーしているRedBullの試合を観にニュージャージー州まで。観光にはブリッジツアーに良く顔を出してくれる中村洋一郎さん(ようくんさん)が合流して一緒に回ってくれました!ロックフェラーとセントパトリック教会を回りました。セントパトリックは大工事中で中に鉄格子が組まれていて、残念。本当はとっても奇麗なんです。。。そのあとグランドセントラルステーションに行って地下のフードコートで夕飯を調達。サンドウィッチを買う人やパンケーキを買う人など様々。ご飯を買ったらペンステーションに移動していよいよニュージャージにあるRedbull アリーナへ出発。

ニューヨークヤンキース応援団の応援帰りのラッシュとぶつかりニュージャージーまで電車は大混雑。最寄りの駅からフリーシャトルがスタジアムまで出ていたので、楽々移動。いよいよ来ましたレッドブルスタジアム。試合ではいろいろな楽しめるイベントも開催されていて、ちびっこもいっぱい。Redbullには元フランス代表のアンリ選手がプレーしています。噂では今年で引退が騒がれているので、これがプレーを見られる最後のチャンスかも。。。?結果はRedBullが4-2で逆転勝利。アンリの素晴らしいプレーに感動。斜め後ろで力一杯何度も叫びまくり女の人にも感動!なんて自由だアメリカ!!得点が入るごとに足をバタバタさせて応援するサポーターを真似して作陽選手もバタバタドタドタ。前半疲れが出てうとうとしている選手もいましたが、試合が動いた後半はみんな元気に盛り上がりました。

 約45分遅れの電車をニューアークの駅で待ちます。こんな予定外の事態も「さすがアメリカだね」とみんな慣れてきました。無事にホテルに戻りこの日の予定はこれで終了。

24日は日中観光で夜はNY Magicと試合。今日の観光はダウンタウンを攻めます。朝ご飯も済ませ自由の女神を目指して出発。事前にチケットをまとめて購入していたこともあり、スイスイとフェリーの中へ。島についたら、日本語音声ガイドを無料で貸し出していたので、一人一台借りて島を回りました。お決まりのポーズもしっかり写真に収め、アメリカに行ったら一度は行っておきたい定番スポットの自由の女神を満喫しました。マンハッタンに戻ってお昼ご飯はメキシコ料理の手軽でお手頃チェーン店Chipolteへ。ラップかボールか好きな形を選んで好きな具を選んで自分のお好みメキシカンが作れます。と言ったにも関わらず、なぜかスパイシー豆腐が大半の選手のご飯の中に。選ばなくていいのに、勘違いして入れてしまって、ヒーヒーいいながら食べる。これもいい経験です。

ご飯の後は、9.11のメモリアルミュージーアムへ。テロが起きた時、作陽の選手はまだ4、5歳。監督から、「歴史的に知らなきゃいけないこと。せっかくここに来たのだから、真剣に受け取れることだけでいいから受け取ってこよう。」と話があり、いざ中に。3階に建てのメモリアルミュージアムは実際のワールドトレードセンターの地下を利用して作られていました。ここで、この場所で、悲しい悲劇があったのかと、言葉を失いながらも、真剣に見学させてもらいました。

夜はクイーンズで試合。駅周辺は巨大中華街になっていて、見る人見る人中国人。がらりと変わった町並みに興味を示しながらもバスに乗って試合会場へ。対戦相手はブリッジツアーでもいつも対戦するニューヨークマジック。Wリーグリザーブリーグが始まる谷間にあたるOFFシーズンのためマジックのメンバーは9人。作陽から助っ人も借りて試合開始。結果は作陽がボールを支配して勝利を収めました。マジックのモンテネグロ出身の長身トップ下は日本人離れしたドリブラーで一度ボールを持つと突破が止まりませんでした。一方、作陽は細かいパス回しで空いたスペースを活用して、チームで崩していきます。日本人のテクニックの高さは既に知られていることですが、マジックの監督のニノは作陽の選手のアグレッシブな姿勢にも驚いていました。特にニューヨークマジックはマンツーマンと行った昔ながらのイタリアサッカーでDFをするので、いつもと勝手が違うゲームに、マジックと一緒にプレーした選手たちも対戦した選手たちも、さまざまな面のサッカーが体験できたのではないでしょうか。

試合後はマジック監督NinoがMVPと優秀選手を選びました。MVPは2年生のりか。上手く空いているスペースに顔を出してボールを展開していました。優秀選手は、みお、いれい、きみかの3人。お土産も交換して練習試合は終了となりました。帰り道、駅がある中華街は夜のレストラン営業も終わり、ゴミが道路に出されていて、街全体が生ゴミ臭い。日本の道路がいつも奇麗なありがたさを噛み締めながらの帰宅となりました。

ニューヨークの後半編は次の日記で。